※本ページの内容は、2025年9月16日(火)13:00-14:00実施の当社セミナーのアーカイブとなっております。
このセクションでは、現代の職場が直面する根本的なジレンマから議論を始めます。
心理的安全性の誤解から生まれる「ぬるい職場」では優秀な若手が離職し、達成重視の「疲弊した職場」ではやらされ感が蔓延する―この二極化に多くの管理職が悩んでいます。
デジタルネイティブのZ世代は「これ、何のためにやるんですか?」と純粋に問い、収入よりやりがいを求め、「俺の背中を見て学べ」では動きません。私たちはつい「思いやり」と「達成」はトレードオフだと考えてしまいがちですが、実はどちらも両立可能であるという点が重要です。
このセクションでは、2024年ATDで注目を集めた「Compassionate Accountability®」の中核理論を解説します。
「思いやり」と「達成」の単純なバランスでは解決せず、第3の力「問題解決支援(Resourcefulness)」が鍵となります。
O(思いやり)、R(問題解決支援)、P(達成)の3要素を「O→R→P→O」の順序で伝えることで、相手への思いやりを伝えつつ、達成のための主体的な行動を引き出すことが可能です。開発者であるNext Element社ネイト・リギアー博士の理論をもとに、日本の職場向けの状況に合わせて解説します。
このセクションでは、遅刻・納期遅延・厳しすぎる指導など、典型的な課題へのORPOサイクル適用例を実演します。O・R・Pのいずれかの要素が欠けると、パワハラ的になったり、余計なお世話になったり、教条的になったりしてしまいます。ORPOサイクルに沿って会話を組み立てることで、相手が自律的に問題解決できるようになることを促進できます。最後に、職場に「思いやりのある達成」の実践プログラムを導入する場合のステップと費用感をご紹介します。