

※本ページの内容は、2026年 7月 29日(水) 13:00〜14:00実施の当社セミナーのアーカイブとなっております。
AI時代に、組織は人とどう向き合うべきか――2026年5月、ロサンゼルスで開かれたATD2026には世界65カ国から約6,500人が集まりました。本年のスローガンは「Embrace Disruption. Direct the Future.」。会場の熱気、AIによるセッションの同時翻訳、そこから浮かんだ「現地に行く意味」への問い。永井恒男と中村水晶が、現地の空気とともに全体像を報告します。
このセクションでは、3つの基調講演から「Humanity(人間性)」を読み解きます。即興集団Freestyle+は、インプロの手法によって「判断する脳」を鎮め失敗への恐怖を外すことが、不確実性の高い時代に対応できるマインドセットを導くと説きます。OpenAI元幹部ザック・カスは、専門知がコモディティ化した先で、共感や勇気といったソフトスキルこそが価値の源泉に反転すると指摘。世界のベストレストラン50で1位に輝いたニューヨークの名店「イレブン・マディソン・パーク」の元共同オーナー、ウィル・ギダラは、一人一人に「あなたを見ている」と感じさせることのできる、非合理的なほどのもてなしを語ります。
このセクションでは、挑戦する組織をつくる鍵として「失敗免疫」を解説します。失敗そのものより、その後に生じる「沈黙」こそが最大のコスト――抱え込む・責める・反芻するという3つの罠を整理し、Feel/Assess/Shift/Try againの「FASTフレームワーク」を紹介。分析を急がず感情を十分に味わい、失敗から素早く回復して次につなげることが、不確実性を避けがちな組織文化を、挑戦から学ぶ文化へ変える可能性を示します。
このセクションでは、リーダーが無自覚に抱える「影響力の罠」を扱います。ポジションに就いた瞬間、個人の力の上に「制度的権力」という増幅装置が乗る――それを自分のものと錯覚してはならない。ATDのレジェンド、パトリシア・マクラーガンによる7つの「美徳」と「影」を手がかりに、日本企業で本当に危ういのは「責任放棄」と「臆病」ではないかと永井恒男が問題提起します。
このセクションでは、日本で「説明責任」と誤訳された"Accountability"の本来の意味を解き明かします。コーンフェリーの38コンピテンシー第1位に置かれたこの言葉が指すのは、高い目標を掲げて完遂するコミットメント。心理的安全性はこれと引き換えではありません。両立の鍵となる「問題解決支援」とORPOサイクルによる『思いやりのある達成』まで、4テーマのまとめとともに紹介します。