※本ページの内容は、2025年5月14日(水)13:00-14:30実施の当社セミナーのアーカイブとなっております。
part1では、激動する経営環境で求められる「グロースマインドセット」について、現代のリーダーが直面する「忙しさと孤独」という課題を起点に解説します。
トランプ政権や気候変動など予測不能な変化が続く中、経営トップがリーダーに期待する「自身の信念に基づくビジョン策定」「自己開示による信頼構築」「部門横断的な協働」と、現場リーダーが抱える「可能性への限界設定」「調整業務による疲弊」「相互尊重の欠如」というギャップを明らかにします。その上で、フィックスマインドセット(失敗を恐れ挑戦を避ける思考)からグロースマインドセット(失敗から学び常に成長を志向する姿勢)への転換の重要性を、Microsoftのサティア・ナデラCEOが実現した組織変革の具体例とともに提示します。
part2では、グロースマインドセットを支える「感情知性(EQ)」について、現代のマネージャー層が直面する高ストレス環境という課題を背景に解説します。
業績圧力・上層部の期待・メンバーの不満など複数の板挟みに悩むリーダーが陥りやすい「扁桃体ハイジャック」(感情的な衝動が理性を上回り、後悔するような行動をとってしまう現象)のメカニズムを脳科学的に明らかにします。その上で、感情知性を①自己認識 ②自己管理 ③他者認識 ④関係管理の4つの要素で体系化し、その維持・向上のための「再生の活動」(身体的・魂・感情・心の4種類)を提示するとともに、Amazon Web Services(AWS)が全社員に感情知性トレーニングを導入し、イノベーション促進につなげている先進事例を紹介します。
グロースマインドセットを組織に浸透させる実践的方法論について、多くの組織が抱える「未来への挑戦の困難さ」「協力関係の欠如」「リーダーの孤独」という課題を背景に解説します。
リチャード・ボヤティス教授が30年以上の研究で編み出した「意図的変革理論」を基盤に、①理想の自己(パーソナルビジョン)の発見 ②現実の自己の認識 ③学習アジェンダの設定と実践 ④実験と継続的な取り組み ⑤共鳴する関係の構築という5つの発見を循環させる方法論を提示します。また、フィックスドマインドセット(外部期待への対応)からグロースマインドセット(内発的成長の促進)への転換が脳科学的にもポジティブな変化(オキシトシン・バソプレシンの分泌)をもたらすことを明らかにします。最後に、プログレッシブ保険での感情知性向上とエンゲージメント向上の相関事例を通じて、リーダー個人の変革から組織全体のイノベーション促進へとつながる道筋を示します。